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ジャンルを問わずクリエイティブに。webpop 杉本憲昭

【webpop / WCK 代表】杉本 憲昭

フリーのクリエイティブディレクターとして活躍されているwebpopの杉本さん。仕事はwebだけに留まらず、幅広いジャンルでディレクション業務を行なっています。

また、地元のWebクリエイターのレベルアップを目的としたウェブクリエイターズ高知(WCK)も立ち上げ、高知のWeb業界を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいます。これまでの経緯から今後の活動までお話を伺いました。

ゲーム好きが高じて、プログラマーを志す。

 実家は土佐山田。学生当時からゲーム好きでした。小学生2,3年のころ、当時ファミコンが流行り始めていて。
欲しくて親に「買ってきて!」ってお願いしたら買ってきたのがMSX(家庭用パソコン)で、「ファミコンじゃないやん!」とか思いながら、PCゲームでも遊んでいたのですが、それでは足らなくなりました。
今思えば、仕事の伏線となっていたように思います。
 
中学校に入ったくらいから、プログラミングをしたり独学でゲーム作りを始めて、そこからコンピューターにハマりましたね。
そこから将来への展望が見えてきました。

ゲームを作る仕事をしたい。
それなら工業系が良いということで、高知工業高校を選びました。大学も高知から近い、香川のシステム工学部がある大学に入学。
 
大学生活は、サークル仲間との出会いが人生観、考え方を変えてくれました。

コンピューターミュージッククラブというサークルで、DTMで曲を作ったり、音楽系のバンドやDJイベントもやりながらゲームやギャンブルをしたり…。ですが遊び過ぎたツケが回ってきて、単位が取れず3年目に退学。
 
 
 

仕事のいろはを教えてくれた会社。

退学後は、香川にそのまま居ついて3,4年フリーター生活。23歳頃から就職活動を始めて、香川のWEB制作の会社に就職しました。
仕事としては経験はないけれど、その頃(2000年前後)からインターネットが認知され、使われ始めた時期で。「部屋にいるだけで、世界中の人とつながる」というのがすごい衝撃でした。
 
会社ではWEB制作の仕事をしながら、ディレクションや営業をしていました。
けれど、仕事がうまくいかず仕事を辞めることを考えていましたが、イベントの部署への移動を勧められ、異動して再スタート。
イベントのディレクションや企画等の経験を積ませてもらいました。
 
その後、iアプリが流行ってきて、大手のモバイルサイトの担当としてディレクションを行うことになったんです。
元々ゲームを作りたかったので、アプリのキャンペーンでゲームを作ったりもしていました。
その分、忙しくて家に帰るのが深夜3,4時くらい。3ヶ月間休みがない時期もありましたね。
 
 
 

【webpop / WCK 代表】杉本 憲昭繋がって学び合う「WCK」の立ち上げ。

30歳を越えて、これまで自分がやりたかったゲームや音楽作り、プログラマーとしての夢も叶っていました。
そんな頃、会社を辞めて高知に帰省することに。帰省後、高知の制作会社に就職。

勤めていたときに困った問題がありました。「外注先が分からない」

社内外にデザイナーにしろプログラマーにしろ、あまり居なかったため選択肢がなかった。

そこでクリエイターが繋がって学び合う「ウェブクリエイターズ高知(以下 WCK)」を2011年に立ち上げました。
 
立ち上げる理由が2つあって、「他にもクリエイターがいるんじゃないか」と思ったのが1つ。それと勉強会自体が高知になかったから。
香川はやっていて通っていたのですが、高知の中にもう一人同じことを思っていた人がいて。「高知でセミナーをしたい」という話から打ち合わせして、一緒に立ち上げました。
 
第1回の会のとき、「毎月1回勉強会を開催し、3年以内に大きいイベントをやる」という目標を立てました。
少しずつ常連さんや実行委員、外注先も増えていきて。勉強会をしてスキルアップをするだけではなくて、仕事を回す。フリーランスが多いので、チームを組んで仕事をする形です。
 
 
 
 

webpopとして独立。

高知の会社では2年ほど勤めて、ウェブサイト制作プロダクション「webpop」として独立しました。
起業するつもりもなかったのですが、高知では同じくらいの仕事量で、東京や香川で働いていたときの3分の2〜半分しか給料がなかったので、それくらいなら自分で稼げると踏んでいました。

ですが現実は甘くなく、独立後は大変でしたね…。辞める前はディレクターだったので、ほぼWEB制作をやったことがない。失業手当が出ている間に、勉強してコーディングやWEBの勉強をしながら開業して。
 
いろんなネットの仕事をしましたね。その時はお客さんもいない。前の会社からもらっていたディレクターの仕事で毎月多少の収入はありましたが、「1つに依存しちゃダメだ。」と思って自分で仕事をできるように動きました。
 
家庭のネットの接続の仕事を派遣で請け負ったり。あとはWCKの活動をしていたおかげで、仕事をちょっとずつもらうようになってきました。
 
 
 

【webpop / WCK 代表】杉本 憲昭仕事は取ってから考えろ。 

仕事をする上で、今でも影響を受けている方がいます。最初に就職した会社の社長です。
いつも言っていた口癖があって、「とにかくやってみよう」「仕事は取ってから考えよう」の二つ。
 
仕事を取る前に「体制をどうしたらいいだろう」とか、「こんな規模のデカい案件取ってどうしよう」と考えるのではなくて、「とりあえず仕事を取ってから考えよう」という考え方を真似させてもらっています。
 今では仕事の師匠です。
 
 

【webpop / WCK 代表】杉本 憲昭WEBに限らずクリエイティブに。

今後はWEBだけに限らない仕事をしていきたい。肩書をクリエイティブディレクターとしているのも、WEBにとらわれずに作ってきたいという想いからです。

将来的には音楽イベントも手がけていきたいと思い描いています。きっかけや縁があればやりたいです。
 
WCKでは、勉強としてやることは多岐に渡るので、月1回ペースで内容を選択していくと追いつかない。
「学ぶ場」を作ることで、いつでも学べる体制を作れるので、それもボランティアと仕事の間でやっていきたいと考えています。
 
お互い仕事もフォローできたら一番良い。
横のつながりで、チームとして大きい仕事もやっていきたい。
 
 
  

インタビュー後記

 今でも漫画やゲームが好き。落ち着いた雰囲気の杉本さんですが、内に秘めた情熱を感じる方です。
前職の社長はもちろん、松下幸之助さんにも影響を受けたそうで、今の座右の銘は「やりたいことをやれ」。

周りが反対していても、自分のやりたいことや考えを貫き通す生き方には共感しました。

私もWCKの勉強会にも参加させていただいているのですが、学ぶだけではなくて互いに切磋琢磨できる仲間との出会いやつながりができることも魅力です。
自分の強みや弱みを再認識したりする場でもあります。WCK、一度参加してみてはいかがでしょうか。

 

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