大事なのは、自分事になってもらうこと。
大事なのは、「無関心が関心へ。」「あきらめが希望へ」「他人事が自分事へ」変わっていくこと。「これをせないかんのや。人って変わらんのや。」と思ったんですね。ここまで意識を引き上げていこうと。
変わるプロセスは、住民が自然と「自分たちの町を良くしたい」という想いです。
そうすると、住民が自分の暮らす町に愛着や誇りを持つようになる。そして、住民たちが自分たちの町の良さに気づくことができるようになる。これが今やらなければならないことだと。人の意識を変える挑戦でした。時間も労力もかかることですが、意志は揺らぎませんでした。
活動を続けていこうとしたときに、一緒に活動している人たちの中でどうしても温度差ができてくるんです。その温度差を埋めるのが難しいと感じることが多かったです。でもそこが出来るとちゃんと続いていっているという事実もあるので、そこは今後も課題ですね。
住人の方々が「自分たちの町の良さを知らん」という事実と、私が住むことになったときに、「土佐市ってえいところやきね」ではなくて「こんなところへ来て」という現実の声がありました。
そこで合致したんですね。「地域の方々に町の良さを気づいてもらわんことには、ここ全ては解決していかんのやな」ということに至ったのが大きな気づきでした。
ここへ気づいてもらうための仕組み作りとして取り組んだのが、「まちあるき観光」のパンフレットだったり「プレミアム体験」など、土佐市ならではの体験をしてもらうというところです。
私自身が暮らす中で、「宝物やな」と気づいたモノ、ヒト、コトを紹介しています。
人の心に訴えかけていく観光を。
観光と聞いて求められるのが、「何人来たか?」「どのくらいお金が落ちたか?」というコトをすごく求められます。
大型バスで来て、確かにお金も落ちると思うのですが「本当は何が大事なのか?」と。
でも、そういう観光って町の人たちが「豊かになっている」という実感がないんですね。
そうじゃなくて、「暮らしの形」を見せる。
そうするとお客さんは心の底から思ったことを言ってくれる。心の底から言ってくれることを聞くことで「自分たちの街ってひょっとしたら、いいところかも」と思ってくれるんですね。
そういった「人の心に訴えかけていく観光」というものを目指したいと考えたんです。
取り掛かりの最初は「観光スタイルが何をやりゆう団体なのか」を認知してもらうまでに一番時間がかかりましたね。
こういう事業自体が土佐市になかったので、とにかく足を運びました。とにかく人と会って話す。行政の人間では無いので、街の人は誰も知らない。向こうも知らないし、私も知らない。「あんた誰?」という話から始まりました。
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