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【harenchi / 山下 裕矢】身体と一体となるふんどし作りとは

Biscotti等で音楽活動を行う傍ら、機能性と実用性を兼ね備えたふんどし「harenchi」の企画開発をされている山下裕矢さん。
「ふんどしの良さや感動を知ってもらいたい」。そう語る背景にはどんな想いがあるのでしょうか?お話を伺いました。
 
 

体と一体となる「harenchi ふんどし」
まるで、体にとけ込むよう。

 
 

実用性を兼ね備えた「ふんどし」を

 
「ふんどし」を作り始めたのは2014年から。自分で作り始めました。
幼少の頃に自分の部屋をあてがわれた時期。最初は何かと何かの組み合わせから始まり、パーカッションの袋や服、ギターストラップ、収納棚など自分仕様のモノを作ることが多々ありました。
「買うとお金がかさむ、なら自分で作ろう」という思考から、好きという気持ちと実際に使う実用性を兼ねて裁縫や工作をしていました。
現在はビスコッティというバンドや音楽講師などの音楽活動を行うかたわら、「harenchi」の企画や製作をしています。
 
 
 

「ふんどし」との出会い

 
今では下着は、もっぱら「ふんどし」。他の下着は全く履かないが、下着にはもともとこだわりがありませんでした。
 
ふんどしに意識が向いたのは、人にもらったことがきっかけ。履いてみて、最初は当然違和感があったけれど、気持ちがよかったのを覚えています。ボクサーパンツだと全体にキュッとしていて締め付け感があります。ふんどしだと履いていることすら忘れているような感覚になります。
 
当初はボクサーを中心に履いており、たまにふんどしを履くくらい。そこから始まり、自分でも数着履くようになりました。
機能性や効能から入ったのではなく、モノから先に入った形です。
 
当時、自分が食や健康に興味が増していた頃でした。
人に聞いたり本を読んだりしていると、自分は冷え性ではないけれど血流が良くなり、上半身から下半身に血流がスムーズに流れるようになれば、冷え性になりにくいことが分かりました。下着の締め付けによって血流が弱まり、そのため体の不調にも繋がりやすくなる。ということを見聞きする中で知りました。
 
そんな効果効能も理解しましたが、何よりふんどしを履くことが「楽で気持ちがいい」。
健康面よりも、自分の中ではその理由が先行ました。
以前よりも履く回数も多くなってきていました。この頃に愛用していたのは、一般的にふんどしとして知られる「越中ふんどし」。
その特徴である「前に垂らす部分」が頻繁に履くうちに邪魔になってきていたんです。
 
 
 

より快適な「ふんどし」を求めて

 
実際に履くうちに、「快適だけれど、違和感がある」という思いが大きくなってきていました。
 
ふんどしを前に垂らすタイプは、生地の薄いタイプや細身のズボンを履くと邪魔になってイマイチ履き心地が良くない。
また紐の結び目が横にあるため、腰骨やベルトに結び目が当たり違和感がありました。
 
ただ自分で履くのであれば、実用的で快適でなければならない。
これまでのように「何でも作ってしまおう!」という思考回路が、もう回り出していました。
 
「前に垂らす部分をなくそう」と考え、スエットパンツのように紐を前に通して結ぶ仕様を思いつきました。
その分工程はかかりますが、「サクッと履いて、紐結んだら終わり」という履きやすい仕様に改良しました。
履き心地を追求するため細かいサイズの微調整を行いながら、肌触りの良い生地を見つけたら試して、と日々改良を重ねています。
 
今まで試作のために使用した生地は、50種類を超えます。
「自然素材」であり、「履き心地」「肌触り」「実用性」の確かな素材を厳選しています。
 
 
 

口コミが起きた時の喜び

 
お客さんには、最初に「だまされたと思うて買うてみて!」と伝えることが多いですね。
「え〜!ふんどし!?」と言いながら、1つだけ買っていただき、その後、別のイベントでの出店の際に、「どっかで会うたら買おうと思いよった!」と言って「友達用」や「家族用」にと数枚、2回目3回目とリピートで買いに来てくださる。
その時の「harenchi」のふんどしを理解し共感していただいた喜びは格別!「よっしゃ!!」と心の中でガッツポーズ。
 
味方となって口コミしていただける喜びもやりがいにつながっています。
「こんなに良かったき、知り合いに教えちゃりたい。」そう言っていただけることがやみつきに。
 
 
 

「ふんどし」をもっと身近に感じてもらいたい

 
下着は年代を問わず「日常で誰でも使うもの」。harenchiのふんどしは、下は10代から上は60代の方までご着用いただいています。
女性は特にスカートなど足を出す服装が多いため、血行状態がよろしくないかもしれません。
冷え性などに悩まれている方にはオススメですね。
 
自分もトランクスからボクサー、そしてふんどしへと履き替えていきました。
初めて履いたふんどしだったけれど「ふんどしってえいやん!」と。
その良さや感動を知ってもらいたいです!
 
「手軽に履いてみいや」という想いからリーズナルな価格設定にしています。
安くて1,500円、高くて3,000円まで、いろんな人がパッと手にとっていただけると嬉しいです。
 
今後も実際に履いてみて、確かな実用性と履き心地を兼ね備えた「ふんどし」をご提供していきたいです。
そして高知発信のブランドとして、高知らしさを商品のどこかに取り入れていきたいと考えています。
 
 

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