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岩崎弥太郎生家を訪ねる!高知が生んだ実業家の魂に触れよう!

岩崎弥太郎生家|安芸市

岩崎弥太郎生家|安芸市

皆さん、こんにちは!

高知に生まれ高知に育ち…高知が好きな”勝手に観光大使”、花枝です!
前回、安芸市の土居郭中をご紹介しました。

今回はそこから約3分ほど車を走らせたところにある「岩崎弥太郎生家」を訪問しました。

三菱財閥の創始者、岩崎彌太郎

岩崎彌太郎は三菱財閥の創始者です。
(ちなみに、”彌太郎”の文字表記は”弥太郎”ではなく、正式には”彌太郎”なのだそうです。)

近年ではNHK大河ドラマでは香川照之さんが演じたことで、大変有名になりました。
ですが、「具体的には何をした人なのだろう?」と疑問に思われるかも知れません。

岩崎彌太郎は、高知県安芸市出身。

父、岩崎彌次郎(いわさきやじろう)母、岩崎美和(いわさきみわ)のもとに生まれました。
武士の位を売り払い、貧しい暮らしを強いられた岩崎家に生まれましたが、町医者の娘であった美和の教育により、幼い頃から勉学に励むようになります。

成人後は江戸へ学遊に赴き、さらに知見を磨きます。
その後、土佐藩士らによって設立された「九十九(くつも)商会」の代表となり、その後三菱商会を開設、三菱製鉄所創設します。

今でこそ有名な三菱ですが、その当時は今で言うところのベンチャー企業。
彌太郎はまさにベンチャー企業の起業家だったのですね。

彌太郎生家の庭にあるあるものとは?

岩崎弥太郎生家|安芸市

それでは、彌太郎の生家に入ってみましょう。

まず一番最初の見どころは、彌太郎生家の庭にあるこちらの石。なんだと思いますか?

そう!日本地図です。

岩崎弥太郎生家|日本列島の石組み

日本列島に見えましたか?

これは幼い彌太郎が庭の石を動かし、日本列島の形に見立てておいたという逸話が残されています。

高知の安芸市から日本、そして世界へと羽ばたく意思が、この庭石から伝わってくるようです。

彌太郎生家の間取りは「田」という字

岩崎弥太郎生家|藁葺き屋根

岩崎彌太郎生家の外観

彌太郎生家に入ってみましょう。

ちなみに彌太郎生家の中は写真撮影が禁止されていますので、文章でイメージをお伝えします。
(茅葺屋根の家の中のみ撮影禁止です。)

茅葺屋根のとても小さな家で、家の間取りは漢字の「田」という字に似ています。
また彌太郎が生まれた部屋も見ることができますが、その部屋も3畳ほどの小さな部屋!

岩崎弥太郎生家|藁葺き屋根

左手側が彌太郎の生まれた部屋。

茅葺屋根は定期的にメンテナンスをしており、私たちが訪問した時は西側の屋根を直したばかりの時でした。

岩崎家の家紋「三階菱」があしらわれた蔵

岩崎弥太郎生家|鬼瓦

蔵の屋根にあしらわれた三階菱

そして、明治以降に建てられた岩崎家の蔵を見てみましょう。
ここには岩崎家の家紋である「三階菱」(さんがいびし)があしらわれています。

この三つ重なった菱が、後の三菱の社章になっていきます。
ガイドさんは三菱のマークのことを、「スリーダイヤ」と呼んでいました。

岩崎弥太郎生家|三菱

三菱のスリーダイヤ

「三階菱」からスリーダイヤへの変換

菱が三つ重なった三階菱から、今の三菱の社章であるスリーダイヤに変わったのにはエピソードがあります。
まず、高知の藩主であった山内家の家紋は、三方向に柏の葉が広がった「三ツ柏」(みつがしわ)。

この三ツ柏のデザインを生かしつつ、三階菱の菱を取り入れたものが、彌太郎が代表となった九十九商会の社章です。
この時のデザインが元となり、今の三菱の社章が出来上がりました。

岩崎弥太郎生家|安芸市

2つの家紋を合わせたデザイン。

三菱社員らによって作られた石碑

岩崎弥太郎生家|安芸市

彌太郎生家の間中に立つこの大きな石碑は、三菱社員らの手によって作られた石碑です。

立派な一枚岩の裏に書かれている文言は、こちらに見やすいように看板が作られています。岩崎弥太郎生家|安芸市

香川照之さんの演じた岩崎彌太郎はイメージが違う?!

岩崎弥太郎は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」で香川照之さんが演じたことで大変有名になりました。

香川さんが演じた彌太郎は、身なりもあまり綺麗ではなく、口も悪い、そしてお金にとってもシビア…そのような人物像で描かれていました。
ですが、言い伝えられている彌太郎の人物像は少し違っていました。

母、美和の教育により必死で勉学に励み、年長者からのアドバイスも積極的に聞き入れていたと言います。
また、割り振られた仕事に真面目に取り組む性分もあって、非常に信頼の厚い人物だったそうです。

岩崎弥太郎生家|安芸市

太平洋を見つめる岩崎弥太郎像。

皆さんも是非、岩崎彌太郎生家で高知の起業家の厚い魂に触れてください!

ちなみに、三菱のホームページでは岩崎弥太郎の生涯がドラマチックに綴られています。

生家を訪れる前に、是非一度読んでみてください。