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雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる図書館

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

梼原町立図書館(雲の上の図書館)は、梼原町が目指す「人と自然が共生し輝く梼原構想」の中核施設です。平成29年度に建設されたこの図書館(平成30年5月開館)は、梼原産の木材をふんだんに使用し、学びの場・憩いの場、そして地域固有の文化を保存・継承する情報発信基地として機能しています。

館内にはボルダリング設備やカフェコーナーを備え、学びの場としてだけでなく、様々な世代が交流できる憩いの場としても利用されています。新国立競技場の設計者としても知られる建築家、隈研吾氏による設計で、館内は靴を脱いで入ることで、木の温もりや香りを存分に感じられるリラックス空間となっています。

※新型コロナウイルス感染防止のため、現在ボルダリングコーナーの利用は休止中です。

雲の上の図書館の魅力

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

雲の上の図書館では、館内に入る際に靴を脱ぎ、木の床の上で心地よく過ごすことができます。特に1階の「えほんコーナー」では、乳幼児とその親が絵本を読みながらのんびりとした時間を過ごせます。本棚は「いろは」の順にテーマごとに分類されており、歩きながら新しい発見を楽しめます。そのユニークな構造と建築美で、観光客にも人気の梼原町の名所となっています。

この図書館の外壁や内装には、地元梼原町産のスギが豊富に使われています。そのため、訪れる人は木の温もりに包まれながら、落ち着いた雰囲気の中で読書を楽しむことができます。

伝統的な木組みを使った建築

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

雲の上の図書館には、日本の伝統工法「地獄組」をもとにした「四叉菱格子(よんさひしごうし)」が使われています。この伝統的な木組み技法は、木材片を組み合わせて構築するもので、図書館の天井にも見ることができます。この技法により、伝統と現代の調和を表現した建築が実現しています。

自然を感じさせるユニークな空間

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

梼原町の「雲の上の図書館」は、森林に囲まれた町にふさわしい、自然を感じさせる空間です。室内には木漏れ日が降り注ぎ、鉄と杉を用いた混構造によって、森の中のような雰囲気が演出されています。棚田をイメージした起伏に富んだ床面は、まるで大地のよう。

盛り上がった部分はステージとして利用され、トークイベントやコンサートなど、さまざまなイベントが開催されています。最新のイベント情報は、公式HPから確認できます。

多彩なジャンルを網羅した蔵書

雲の上の図書館では、心を潤す文芸書から実用書、趣味や娯楽に関するもの、美容と健康に関する書籍、さらには社会問題やアート、芸術に至るまで、多岐にわたる書籍を幅広く取り揃えています。読書好きな方はもちろん、あらゆる興味を持つ人々にとって、新たな発見と学びの場所となっています。

ゆすはら“いろは”ウォール

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

ゆすはら“いろは”ウォールは、梼原から始まり高知、四国、そして日本全体へと広がる自然、歴史、文化に関する書籍が並びます。この長い本棚は、日本人のアイデンティティや文化の根源を辿る旅へと誘います。読者は梼原町の地域性から始まる物語を追いながら、日本の豊かな歴史と多様な文化に深く没入することができます。

井戸端エリア

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

井戸端エリアは、気軽に座って対話を楽しむことができるフリースペースです。ここには「背のびコーナー」として小学生向けの本が並んでいますが、実は大人も存分に楽しめる内容の書籍が多数揃っています。

文庫・新書コーナー

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

2階にある文庫・新書コーナーは、ただの小説集めでは終わりません。ここは、社会や文化に関する洞察を深め、知識と教養を磨くためのライブラリーです。

閲覧コーナー

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

雲の上の図書館内の「閲覧コーナー」は、集中して読書や勉強をしたい時に最適な空間で、一人で過ごしたい方におすすめの場所です。

このコーナーにはカウンター席とソファ席などが数席設けられており、パソコンやタブレットの持ち込みも可能です。カウンター席はコンセント使用可。落ち着いた環境での読書や作業に集中したい方にとって、理想的なスペースとなっています。

一般図書フロア

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一般図書フロアは、日々の生活に彩りを加える書籍が豊富に並んでいます。ここでは、心に響く小説、実用書から趣味や娯楽に関するもの、美容と健康に関する書籍、さらには社会問題に焦点を当てたものまで揃っています。

海洋堂ジオラマと共に学ぶライブラリー

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

雲の上の図書館には、4つの小部屋が連なる特別なライブラリーがあります。自然、歴史、芸術、文化など、世界の様々な知識に触れることができる「リベラルアーツ(教養)の森」としての役割を担っています。

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

各部屋には、そのライブラリーを象徴する海洋堂による独創的なジオラマが展示されており、本を読むだけでなく、視覚的にも楽しむことができます。日本のフィギュア文化の先駆者である海洋堂の技術と本の融合が、知識の探求を一層深めてくれます。

コミュニケーションラウンジ

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

コミュニケーションラウンジは、世代をこえて梼原の未来と夢を語り合いたい。そんな想いでつくられたラウンジ。快適なソファや自由に配置できるテーブル席があり、どんなスタイルでも気軽に交流が楽しめるように設計されています。

壁一面の本棚には、作家の全集や美術全集、ヴィジュアル本から漫画まで幅広いジャンルの書籍が揃い、発想の源となります。通常では手に入れにくいセット本も多数取り揃えられており、様々な知識に触れながら、世代を超えた熱い議論や創造的な時間を過ごすことができます。

えほんコーナー(キッズスペース)

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

1階より半階下がった場所に位置する「えほんコーナー」は、子どもたちのための特別なスペースです。ここでは豊富な種類の絵本が用意されており、子どもたちが絵本の世界に浸ることができます。明るく楽しい空間で、子どもたちはお気に入りの物語を見つけながら、想像力を膨らませることができます。

安心のキッズサポートスペース

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

雲の上の図書館は、お子さま連れの方にも配慮しています。1階の「えほんコーナー」内に設置されたベビールームでは、授乳スペース、おむつ台、ミルクを作る際に便利なお湯を用意できる給湯器が利用できます。また、1階の多目的トイレには、おむつ台と小児用トイレも備え付けられており、安心してご利用いただけます。

えほんコーナーは、地域子育て支援センターとしても機能しており、土曜日、日曜日、月曜日に活動しています。ここは年齢や居住地に関係なく、誰でも利用可能な開かれたスペースとなっています。

思い思いに楽しめる自由な図書館

雲の上の図書館| 隈研吾氏が設計!大人から子どもまで一日過ごせる梼原町立図書館

雲の上の図書館は、ジャズが流れる心地よい空間で、読書や交流を楽しむことができます。ゆるやかなルールのもと、訪れる人々がお互いを思いやりながら過ごすことができる場所です。

1階の総合カウンターでは、約70種類の国際的なボードゲームが楽しめ、屋外で使えるボールやバドミントンセットの貸出もあります。さらに、海外からの訪問者も多く、国際交流の場にもなっています。

大人から子どもまで、自由に成長できる環境を提供することを目指しており、CDやDVDプレーヤーの貸出もしています。夜にはさらに異なる雰囲気を楽しめ、近隣に宿泊し、夜間の図書館を訪れる方もいるそう。気軽に訪れて、一日中楽しむことができる図書館です。

梼原町立図書館 雲の上の図書館

高知県高岡郡梼原町梼原1212-2
時間:9:00~20:00
休館:火曜・金曜(最終週のみ)
※詳しくは公式HPをご確認ください。
0889-65-1900

利用者登録について

梼原町立図書館は、高知県内及び愛媛県内の住民は利用登録ができます。小学生未満の子どもの登録には、保護者の同伴が必要です。貸出は1人につき最大10冊まで可能で、期間は2週間以内となっています。