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Entrepreneur / 起業家

「乗り越えられない壁はない。死ぬこと以外かすり傷」(株)グラディア / 森本麻紀

後ろを振り向かず
前に進むしかない

実家で働かせてもらって食いつなぎながら、半年後にアパートの一角で「ゴーイング」という車屋を立ち上げました。
ゴーイング(5019)の由来は、「私たちは後ろを振り返っても仕方がない。前に進むしかないよね」という気持ちから名付けました。車のナンバープレートも「5019」の指定ナンバーを取っています(笑)
 
そうこうしていたら、従業員さんが増えて手狭になり、今の大津バイバスに移転。
敷地が広く、一角に倉庫がありました。
 
私自身カフェが好きで、「気軽に若い女性も来てもらえるようなクリーンな車屋にしたい」という思いから、倉庫を活用した「5019cafe+(ゴーイングカフェプラス)」がスタート。
 
その後、知り合いから「街中のあの場所でやってみないか?」と声をかけてもらいました。
最初は悩みましたが、主人の後押しもあり、私が社長として2009年に「5019 PREMIUM FACTORY」本店を街中で起業しました。
 
 
 

子育てと両立しながらのカフェ経営

「5019 PREMIUM FACTORY」のオープン1ヶ月後に妊娠が発覚し、子育てと仕事に追われて忙殺されていました(笑)
なんとかやれてこれたのも、子育てと仕事を切り替えがしっかりできていたからだと思います。
 
「5019 PREMIUM FACTORY」本店は、営業時間が長く、昼はカフェスタイルで夜はダイニングバースタイルで、お客さんの層もバラバラです。
お店を出した頃は、20〜30代の女性がターゲットとする層だったのですが、サラリーマンの方も多いですし。昼間は学生さんも多い。
 
ゴーイングに行ったら、知り合いが誰かいるような一人で来られても楽しく、お客さん同士が仲良くなる。アットホーム感は出したいと思っていたので、その通りになって行ってよかったなと思います。
 
お店作りは、フォトジェニックな空間を意識しています。今でこそインスタ映え、フォトジュニックは当たり前。当時から写メを取りたくなるようなメニューを考えていました。
お客さんが勝手に宣伝してくれたから、広告費を抑えることができました。 
 

ご当地グルメ「龍馬バーガー」

「5019 PREMIUM FACTORY」の目玉メニューは、言わずと知れた「龍馬バーガー」。
 
「龍馬バーガー」を作るにあたって、具材には悩みました。
商品を作る際に、ストーリー性を持たせたいと思いました。なぜ龍馬か聞かれたときに、端的に人に伝えられることが大事になってきます。
 
 
ポイントは、地元高知の素材をふんだんに使っていることです。
特に「ナス」と「ピーマン」は、生産高が全国トップ3に入る高知野菜の代表格ということもあり、バーガーでは通常使われない素材を入れさせてもらいました。
もちろん、カツオも入れさせてもらっています。
 
当時の人からいうと坂本龍馬さんは、背の高い男性だったんです。
龍馬バーガーは、背が高い(厚みがある)。これは龍馬さんが背が高かったから。龍馬さんの名前にもあやかってこの名をつけました。
 
 

世界へ5019を広げていきたい

森本麻紀|株式会社グラディア
私はハワイがすごく好きで、実際にハワイのショッピングセンターに期間限定で出店しました。
 日に日に売上が伸びて、出店させてもらっていたショッピングセンターからも「店舗として出さないか」とお声をかけていただきました。けれども、当時の私は資金力と人員不足という問題があり、泣く泣く諦めたのです。
 
将来的にはハワイに住みたいので、「しっかりと力をつけて出店しよう」と今も考えています。
それと同時に「ゴーイング」というお店を世界中に作りたいという夢も出てきました。アジアには全く興味がありませんでしたが、ある方に「とにかく香港は絶対にみておくべきだ」と、半ば強制的に香港に連れて行かれたことがありました。
 
そして、たまたま香港に住んでいる日本人商社マンの方と意気投合。
彼は無類のハンバーガー好きで、ちょうど飲食店を起業したいというタイミングで、パートナーを組みました。約2年かかりましたが、2017年4月に「5019 PREMIUM FACTORY」香港支店をオープン。
 
今でも2、3ヶ月に1回は香港に行き、毎日やり取りをして情報を共有しています。
香港でビジネスを成功させるために、5店舗まで展開したいと考えています。
 
 
 

地域への恩返し

香南市や香美市の物部地区観光施設のシニアアドバイザーに就任しました。
母校が山田高校なので、地元への恩返しの気持ちで様々な観光施設のマーケティングをしています。
カフェの運営や車屋の仕事もしながら、ヤ・シィパークの経営マーケティングをさせてもらっています。
 
正直、キャパオーバーしていると分かっているけれど、引き受けてしまうタイプで(笑)
2018年6月には、日本香港協会高知支部の会長になりました。その他、講師をさせてもらったりと人のおかげで今の私がいるので、人に頼まれると断れませんね。
 
振り返ってみると、人を大事にしてきました。これからもこのスタンスは変わりません。というのも、自分の利益を考えず、人と人を引き合わせるということです。
人の困りごとを解決する人と、それを求めている人を引き合わせる。そういったプラスの連鎖が広がっていくといいなと思います。
 
 
 

5019を世界へ

森本麻紀|株式会社グラディア
今では、龍馬バーガーをご当地バーガーとして色んなメディアさんが取り上げてくれるようになりました。
自分が作ったものが世の中の方に知ってもらえるようになったというのは、本当に嬉しいです。
 
ありがたいことに、私の周りには良い影響を与えてくれる人はたくさんいます。
これから県外、海外出店に向けて、しっかり組織力を強めていくために店舗数を増やしていく予定です。
 
2017年8月には「5019(ゴーイング)」がカジュアルだから、もう少し大人な店を作りたいと思って、「BAR GRADIA(バー・グラディア)」をオープンしました。「ゴーイング」をラテン語にすると「グラディア」なんです。これからもゴーイングを世界に羽ばたかせるために、今も全力疾走です(笑)
 

編集後記

森本麻紀さんに、座右の銘と尊敬する人について聞いてみました。
 
「乗り越えられない壁はない。死ぬこと以外かすり傷」というのが私の座右の銘です。
困難があるたびに、成長させてもらっている。という思考で生きてきました。
 
そして、一番尊敬しているのが父です。子供の頃から「発想、決断、実行だ」と言われてきて、「目標を立てて進む」という基礎を教えてくれました。正月には子どもの頃から毎年、今年の抱負を述べさせられています(笑)
優しく思いやりがあり人を大切にする。そして、何より強い人です。
様々な経験したからこそ、発する言葉に説得力があるなと感じました。
何の難もなければ無難な人生。苦難困難を乗り越えると、人に優しくなれたり、人として強くなれるのだと思いました。
はじめてお会いしたとき、麻紀さんの底抜けに明るい笑顔が印象的でした。
 

 

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