皆さん、こんにちは!
高知が好きで好きで…つい勝手に観光大使をやってしまう、花枝と申します。
今回は高知市から車で約1時間ほど行ったところにある、安芸市の「土居廓中」(どいかちゅう)とその周辺の安芸市観光に行ってみました!
武家屋敷が今に残る、土居廓中
安芸市の市街地には、江戸時代に使われていた武家屋敷が今も残っています。それらは土居廓中と呼ばれています。
廓中(かちゅう)とは、城の周りに武士を集めて住まわせた場所をそう呼んでいます。
いわば「武士のニュータウン」のようなところですね。
ここ、土居廓中は土佐藩家老の五藤氏(ごとうし)が安芸城跡に入ってから、廓中の町並みが整備されていきました。
それぞれの家老の役割に応じた屋敷が土佐藩より与えられ、現在に残る廓中(かちゅう)武家屋敷が成立したそうです。
生垣が美しい武家屋敷
それでは、武家屋敷が残る土居廓中に入ってみましょう。
その当時…つまり藩政時代には、農民も商人もこの一郭には居住が許されていませんでした。
明治以降も農民や商人が廓中に入ったり、通り抜けたりする際にも、頬被りや鉢巻はとったと言われています。
生垣はうばめ樫(かし)や竹が植えられており、手入れをマメにしていないとすぐに形が崩れてしまうそうです。
細く伸びた竹は繊細で、緑と黄色のコントラストが非常に美しく映ります。
武家屋敷の内部探訪
屋敷の門は低く設置されており、万が一門前で斬り合いとなった時に振り上げた刀を止める抑止力になったということが伝えられています。
門のすぐ脇には「南天」が植えられており、「難を転じる=南天」とかけていたそうです。
武家屋敷は解放され、内部を詳細に見ることができるように全ての雨戸を開け切っています。
庭には野菜や花が植えられ、私たちが訪れた時にはちょうど食べ頃の大根が植わっていました。
時を知らせる野良時計
土居廓中から歩いて3分ほどのところにある、野良時計(のらどけい)もお勧めの観光スポットです。
野良時計が作られたのは今から約100年ほど前、明治の中期でした。
当時は今とは違い、各家庭に時計がありませんでした。
安芸市の旧家の地主であった畠中源馬氏(はたけなか げんま)は、私物であったアメリカ製の掛け時計を何度も分解・構築し、時計の仕組みを独学で学びます。
そして時計を作る技術を学ぶと、歯車から分銅まですべて手づくりで作り上げた時計台を作り始めます。
時計は正面だけではなく、どこから見てもすぐに時刻がわかるように四方に設置されています。
地元住民にとっては、時刻を知らせてくれる貴重な「野良時計」。
いまは刻が止まったまま動きませんが、その当時の面影を残す貴重な財産として、今も安芸市民に愛されています。
駐車場は野良時計の近くに
車でお越しの際は、野良時計の西脇にある駐車場をお使いください。
野良時計、土居郭中の散策は徒歩をオススメします。
また、野良時計の隣にはおしゃれな古民家カフェもあります。
今回の探訪ではこちらの高園茶屋で、しらす丼とコーヒーをいただきました。
おかみさんの温かい対応も嬉しい、雰囲気のあるカフェです。
コメントを残す