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kino shoe works 木下 藤也|大量生産では出せない、手づくり靴のこだわり

【kino shoe works】木下藤也

【kino shoe works】木下藤也
帰省後「kino shoe works」を立ち上げる。

1年かけてサンプル作りや場所を準備して、帰ってきて1年後の2013年に「kino shoe works」をスタートさせました。
立ち上げ当初は大変でしたね。セミオーダーやフルオーダーで靴を作っていますが、自分で注文とってやるというのは初めてなので、お客さんとの意思疎通が難しくて。

作ったけれど合わないこともありました。失敗を繰り返して、徐々に改良を重ねていきました。
人の感覚や歩き方は、計測だけでは分からないところに靴づくりの難しさや魅力を感じます。

最初に始めようと思った時に、女性用のワークシューズを作りたいなと思っていたんです。
男性用より女性用の靴のシルエットが好きなんです。綺麗なシルエットで、
しっかりしたものが作りたいと思ったのが最初です。

どんなシーンでもガツガツ履いてもらいたいなと思って。僕も妻も「どんな場面にでも丈夫で長く履ける靴があったらいいね。修理もできたらいいね。」と。

 

【kino shoe works】木下藤也
ガシガシ履き込んでもらいたい。

やりがいや達成感を感じるのは、お客様が2足目を注文してくれた時や、喜んで履いてくださるお客様の声をいただくと本当にうれしいですね。いつもはクラフトフェアの出展や工房で受注しています。
そこで知り合ったお店で
受注会をやるということもあります。

2015年は百貨店さんの方でも物産展や催事に呼んでいただき出展したりもしました。
これからは自分たちの靴の雰囲気が合うお店で受注会をできればいいなと思っています。

ただ、作っているのは僕と妻の2人なので、作る量に限りがあります。
なかなかそのバランスが難しいですね。

 作る上で心がけているのは、絶対妥協しちゃいけないなと。値段も安いものではないので、少しでも納得いかないと一から作り直しています。
バランスを見ながらラインが綺麗に出るよう型紙も一人一人調整して作っています。

こだわっている箇所は、大量生産では出せない手づくり靴の雰囲気。
ステッチの
手縫いの部分だったり、機械では出せない雰囲気。不均一というか温かみのある表情が好きですね。
革はより味の出る革を使用しています。タンニン鞣しなど、
変化していく革の方が面白く、革らしくて好きですね。
革本来の傷や色むらも
履く上で支障がなければ、革の良さとしてなるべく使うようにしています。

ぜひ愛着を持って長く履いてもらい素敵な靴に育てていってもらいたいです。

 
 


【kino shoe works】木下藤也
インタビュー後記 

おおらかでゆったりした雰囲気の木下さん。温かみのある優しい人柄です。
木下さんの好きな言葉は、粒粒辛苦(穀物の一粒一粒は、農民の苦労と努力の結果実ったものであること。転じて、細かな努力を積み重ねて、たいへんな苦労をすること。)

一つ一つの積み重ねから、良いものを作り出したいという靴作りに対する熱い想いを感じました。細部までこだわり抜いた靴作りをされています。

写真は、原点となった最初に作った靴。何も考えていない時に作った靴が良くて、新たに型紙から作っているそうです。
 
 

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