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ラッパー W1NG 尾池翼|目指すは、日本トップクラスのアーティスト。

W1NG

 2016年 高校生ラップ選手権第9回に出場し、ラッパーとしての可能性を広げているW1NG。 目指すは日本トップクラスのアーティスト。8歳頃にラップと出会い、14歳からライブに出演し今は上京するためのスキルを磨いています。どんな経緯で今に至るのか。お話を伺いました。
 

ラッパー【W1NG】ラップをはじめたキッカケ

 小学校の頃、いじめられていて1年半くらい家に引きこもっていたんです。24時間ひたすら音楽番組を見ていたらKREVA に魅かれて。
最初ラップだと分からなかったんですけれど、直感的に「コレがやりたい!」と思いました。
 
そこから興味を持って、いろんなラップを聴きはじめて中学1年から歌詞を書き出して。
中学1年の三学期からはラップバトルの動画見て、「こっちもできそうやな」と気づいたら始めてましたね。
 
独学で練習してて、ただ今ほどブームじゃなくて。今は若い子が沢山いるんですけれど、はじめた当初、10代は僕しかいなかったのでバカにされていたんですね。
 
いじめられたことがきっかけで、自分の兄貴以外は誰も信じていないんです。兄貴は完璧な人なんです。優しいし、裏切らない。
本当に心から信じれなくて。裏切るとかはないんですけど、ただ深入りして信じすぎるとヤバイなと思ってます。
 
 

W1NGいじめてきたヤツを
見返したい

「いじめてきたやつを何で見返そうかな」って考えたときに、自分に一番使えそうな武器がラップでした。音楽で勝負しようと決めて。
そこから調子よく行けば、こいつらが媚びるくらい有名になれるなって。「信じれない」「売れたい」という想いが重なったことがモチベーションになりました。

中学までは結果が出ても周りしか知られてませんでしたが、ライブに出始めてからは変わりました。
やっぱり「ガッツリ行動に移していけば、結果は出るもんなんや」と思って。人がやってないこと、やっていないスタイルをやることも大事ですね。

 
 

ラッパー【W1NG】高校生ラップ選手権に出場

中学3年のときには「UMB」という大会で徳島と広島と兵庫予選に出てました。
広島予選の一回戦で負けたんですけれど、UMBのサイトに「彼の今後に期待したい」と載せてもらえたり、兵庫予選の動画を見てくれた人がライブに来てくれるようになってきました。
 
高校1年からは、高知でレギュラーイベントに入ってやれるようになりました。
同じくUMBの大人も混じった大会で四国ベスト8になって。その次の2015年もベスト8になりました。
高2に上がる前には、2016年 高校生ラップ選手権第9回に応募して出場。選手権に出てから大きく変わりました。
ツイッターも急にフォロワーが増えて。知らない人から評価されて。県外にいっぱいライブに呼ばれるようになって。音楽で初めてギャラをもらったりして。嬉しかったですね。
おかげで本当に変わったなと実感します。

この時期にプロとして食っていきたいと思うようになりました。 
 
 ※UMBとは:ULTIMATE MC BATTLE(アルティメット エムシー バトル)はLibra Records主催のラップのフリースタイルで頂点を決める2005年より始まったMC BATTLEの大会。勝敗の全てを観客が決定する、全員参加型のヒップホップイベント。
 

次のステップのために

今はピアノを弾くと脳の働きが高まる効果があることを知って、今後のために一からピアノを習っています。
今よりメロディもバンバン出てくるように。歌詞も降ってくるタイプなので、ライブでも使えるので鍛えていきたい。
 
もともと曲を聴いてもらいたかったので、ラップバトルに出ててました。それが成功して曲も聴いてもらえるようになりました。
誰でも好きになってもらえるような曲作りをしているので、まずは聴いてほしい。そのために今は知名度を上げていく努力をしています。
 
上京したいんですけど、まだ18歳なので20歳過ぎるまでは高知にいようと思っています。
東京に行くまでにスキル、プロップス(人気)、作品を出して。2年で準備を完璧にします。二十歳までの目標ですね。
 
その間に県外に呼ばれることもあると思うので、確実に実力を積み上げいきたいですね。今も毎週、県内外でライブをしています。
県外に行って同じライブをしている人たちで、「誰が一番ウケてて、なぜウケてるのか?」を調べたりして。なんでも全ての平均を取っていきます。
一県一県を支配して、信者を増やしていきたいです。ラッパーだけれども、アーティストとして活動の幅を広げていきたい。
 
 

ラッパー【W1NG】自分にしかできないスタイルを

目標にしているのは、SKY-HI(AAAの日高光啓)です。一番憧れの人ですね。KREVAやヒルクライムにもラップや曲が似てるって言われます。
その3人はよく聞くので影響を受けています。ただ僕からすると3人とも似ていなくて、全員違うスタイルだなと思っていて。僕は種類的に声の一部が似ているんです。
だからその中で、声帯が一緒だから違うスタイルができればいい。ああいう声の持ち主は、やり方によっては上がれるんだなって。
 
その辺を聞いて勉強していますね。あの人たちの良いところと自分のオリジナルを混ぜて曲を作っていきたいです。
あとはアルバムを出したいのと、iTunes配信、ライブ経験も積みたい。揃えたい機材もある。

高知では上手い方でも、東京に行ったらみんなある程度うまい。
だからこそ、誰にも盗まれないくらいのスタイルを身につけたい。「やり方は分かるけど、真似できないな」って。
自分を売り込めるだけのスタイルを確立できたら、良い会社に拾ってもらって。拾ってもらえたら環境がよくなるので、やりたいことにドンドン挑戦できる。まだまだ伸びていける。
  
高知は有名なアーティストやラッパーはいない。だから「全員が憧れる成功例になる」って決めてます。

「俺は高知や、高知やけどこんな有名やぞ」「こんな街からでも行けんのや」って。
高知を無理やり押していきたいわけじゃなくて、自分が上がれば、高知も上がるやろうって。

将来は、日本トップクラスのアーティストになります。
 
 

インタビュー後記

自分の考えや言動に圧倒的な自信をみなぎらせていたW1NG。堅実で戦略的な考え方がありました。
彼は間違いなく日本のトップクラスのアーティストになれる予感がします。高知人の期待のホープとして今後も応援していきたい。
 
最後に彼と同世代の若い方に読んでいただきたいW1NGからの人生メッセージをどうぞ。
 
 
ラップをやっていると、いろんな人や物に出会いましたね。
この世界じゃないと見えないもの、できないこと、会えない人とか、経験できないことがある。

僕はラップじゃないと売れれなかったと思うんですけど、自分は人よりココが優っているっていうのが分かる。
人生をうまく生きるコツとして、自分を知ることが絶対に大事だと思います。

例えば「あいつ確かにラップ上手いな、けど俺は多分一個下だな」って。自分を知っていれば相手より上か下か、心の中では絶対に分かっているんです。

 
だから自分はどの位置にいるのか、短所と長所も分からないといけない。人に言われないと分かんないようなことじゃなくて。
「自分を知って、どういうことをしていかなきゃいけないか」っていうことですね。
 
短所と長所って一緒なんです。長所が短所で、短所が長所。
僕は自分の考えで生きてきたから、どんなに「間違いだ!」って言われても結果が出た。「人の意見を聞かないから、アイツはダメだ」って言われても気にしない。
「人」を取るか「実績」を取るかで僕は実績を取って、「自分のやりたいようにやってます」と。
 
周りが減っても、分かってくれる人がいるから大丈夫なんです。だから自分の長所と短所は「考えを曲げない」っていうことですね。
自分の考えが「正しい」って思ってるから、人から言われたときに「正しい」と思えば、人の意見も聞きます。だからある意味長所なのかもしれませんね。
 
W1NGの名前は本名の翼からWING。WINGの「I」を「1」にしているのは、「1番になりたい」という想いと時代を考えてつけました。検索をするときにどうしても「I」ならかぶる。「1」なら、最初に引っかかるため付けたそう。分かりやすいネーミングも良い。 

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