高知市鏡今井にある「樽の滝（たるのたき）」。この壮大な滝は二段になっており、その高さは四国一とも言われる65mにも及びます。大量の水が流れ落ちる時には、大樽を揺らすような力強い轟音を響かせ、そこからこの名前が生まれたと言われています。
樽の滝は高知駅から車で約45分
高知駅から車で約45分の場所にある「樽の滝」ですが、アクセスはあまり良好ではありません。駐車場に到着するまでの数キロは、落石や枝が転がっている悪路になっています。あまり整備されていないため、落石や枝を退けながら進みました。駐車場近くからは「樽の滝」が見えます。
樽の滝の遊歩道の手前には専用駐車場が完備されており、数台駐車できます。
深い自然に囲まれた遊歩道
遊歩道はありますが、あまり整備されていないため、木々が生い茂っています。
滝のすぐ近くには遊歩道があり、歩いて滝に近づくことができます。樽の滝の周辺は、昔のままの渓谷林が残っています。
高い木々に囲まれ、木々の間からはほんのりと木漏れ日が差し込む様子はとても神秘的です。
ここは本当に高知市なのだろうかと思うほど、深い森の中を歩いているような気分になります。空気の冷たさと静けさが心を洗い、爽やかな気分にさせてくれます。
上段と下段に分かれた樽の滝
社の左側の小道を進むと「樽の滝」の下段に着きます。右側の坂道を進むと「樽の滝」の上段に行き着きます。上段へ行く道は崩れていて道が途中で消えています。樽の滝の轟音のする方へ進むと辿り着くことができます。
大自然が描く壮絶なパノラマ
樽の滝は間近で見ることもでき、その迫力は圧倒的です！ 轟音を立てながら流れ落ちる水の姿は、まさに圧巻の一言。滝周辺は人間を超える大きさの岩が無秩序に散らばっており、滝からの水しぶきによって表面が滑りやすくなっています。そのため、滝の正面まで行く際は十分にお気をつけください。
流れる水は驚くほど透き通っています。水面に波が立っていない箇所を見てみると、その透明度はそこに水があることを認識できないほど！
アクセスにやや難ありですが、こんなに手近な場所にテレビや写真で見たような大自然が存在することを知らなかったとは、本当にもったいないことです。
これからの季節は山々がさまざまな色に染まっていきます。そして冬になると滝の水が凍りつくこともあるそうです。冬にもう一度訪れてみたいと思います。ぜひ皆さんも、鏡今井の深い自然の森を訪れてみてください。
樽の滝（たるのたき）
