株式会社高知県浄化槽綜合センターで、汲み取り作業員として日々の業務にあたっている筒井良丞(つつい りょうすけ)さん。介護や鉄工所での勤務を経て、現在の職場に入社して4年。働きやすい勤務時間や、子どもと過ごす時間を大切にできる環境に魅力を感じてこの仕事を選んだと話します。
今回は、そんな筒井さんに、日々の業務内容や仕事への思い、プライベートとの両立、そしてこれからの目標についてお話を伺いました。
CONTENTS
家庭との両立
働きやすさに惹かれて
株式会社高知県浄化槽綜合センターで汲み取り作業員として働く筒井良丞さん。入社のきっかけは、「土日祝日休みで、長期休暇もあること。子どもや家庭との時間を大切にできる働きやすい環境だと感じたから」だと言います。
勤務時間は朝7時半から夕方4時半まで。介護や鉄工所での勤務経験もある筒井さんにとって、今の仕事は家族との時間をしっかり確保できる理想的な働き方なのだそうです。「3歳の子どもと一緒にお風呂に入ったり、遊んだりできるのがうれしい」と話してくれました。
はじめての業種でも
少しずつ成長を実感
未経験からのスタートだった筒井さん。最初は汲み取り場所やトイレの構造によって作業が異なることに戸惑いを感じたといいます。それでも、先輩から丁寧に教えてもらいながら、失敗を重ねて少しずつ作業に慣れていきました。
「仕事のやりがいは、汚れていた場所がきれいになって、お客様から『ありがとう』と言っていただける瞬間です」
入社して4年。初心を忘れず、日々の作業に向き合い続ける中で、道を覚えたり作業スピードが向上したりと、自分の成長を実感しています。
“早く、丁寧に”をモットーに
一日の流れは、朝7時半から汲み取り作業に出発し、昼12時にお昼休憩。16時ごろには会社に戻って事務作業をして業務終了。昼食は会社から支給されるため、日々の負担も少ないそうです。
仕事の中で大切にしているのは、「早く、かつ丁寧に作業をすること」。細い道を運転することもあるため、安全運転にも常に気を配っています。
「お客様のところへ何度も伺ううちに名前を覚えてもらい、『いつもありがとう』と言っていただけると本当にうれしいです」
自分に向いている仕事だと実感
「掃除や整理整頓が好きだったので、きっとこの仕事に向いていると思っていました」
筒井さんにとって、汲み取りという仕事は、自分にぴったりの仕事。車を運転して、きれいにする。それが楽しくて、日々やりがいを感じていると言います。
今後は国家資格「浄化槽管理士」の資格取得を目指しているとのこと。点検業務にも携われるようになり、さらに知識と技術を深めたいと意欲を語ります。
お客様の“心”も汲み取る仕事を
「この仕事は、生活に欠かせない大切な仕事。だからこそ、お客様の心も汲み取る気持ちで、安心して暮らしてもらえるように努めたいと思っています」
日々の仕事に真摯に向き合い、家庭との時間も大切にしながら、地域の暮らしを支える筒井さん。これからも、丁寧な仕事とあたたかな人柄で、多くの信頼を集めていくことでしょう。
編集後記
お話を伺う中で印象的だったのは、筒井さんの物静かで誠実な人柄でした。言葉数は多くないものの、一つひとつの言葉に真面目さと丁寧さがにじんでおり、日々の業務にもその姿勢が表れているように感じました。
お客様のご自宅に伺う仕事だからこそ、「この人なら安心して任せられる」と思ってもらえる存在であること。その信頼は、筒井さんの積み重ねてきた日々の仕事ぶりから自然と築かれているのだと感じます。
高知県浄化槽綜合センター
高知県南国市下末松307-6
HP 高知県浄化槽綜合センター
088-863-5117