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あっさり健康的な「鍋焼きラーメン専門店あきちゃん」川村章浩

鍋焼きラーメン専門店「あきちゃん」

「鍋焼きラーメン専門店あきちゃん」店主の川村章浩さん。「鍋焼きラーメン専門店あきちゃん」は家族連れも来やすい店内と、高知県の素材を使った安心安全な鍋焼きラーメンが特徴です。升形に1号店、鴨部に2号店があり、多くの家族連れや女性客で賑わっています。
ラーメン好きが高じて「鍋焼きラーメン専門店あきちゃん」を開業した章浩さん。その背景には、一杯のラーメンに対する並々ならぬ情熱がありました。

寮生活で食の大切さに気づく

生まれは、本川村という当時の人口が1,000人程のところです。小学校の同級生は5人で、男は僕一人。当時は体が小さくすぐ泣く子供で、いつも女性に圧倒されていたことを覚えています(笑)
卒業後、全寮制の本川中学校に入学。全員が寮生活をする環境で、部活が必須でした。
ハンドボール部の副キャプテンをやっていた関係で、社交性が身に付いたように思います。
寮生活だったので、間食もせず、提供されるものしか食べれない。食べておかないと次の食事まで何もないという環境でした。
食事が非常に大切だということを学んだ時期でした。
 
栄養バランスの取れた食生活があったからこそ、運動の面でも良い影響があったんじゃないかと思います。

大手食品卸企業に入社するも
帰省し、公務員に

鍋焼きラーメン専門店「あきちゃん」

 高校は高知商業に入学。卒業後は、総合食品卸の一部上場企業「株式会社トーホー」に入社することが決まっていました。
ですが、高校3年のときに阪神・淡路大震災が起こりました。その会社が東灘区に本社があって、採用されるか? と心配しましたが、なんとか高知営業所に採用になりました。
入社初年度に、全国の新入社員の中で、夏ギフトの販売成績が1位に。この結果が自信につながりました。
高知の外食産業のホテルや小売店の卸に回っていく中で、人間関係が出来てきたのですが、実家の母のカラダの具合が悪かったので、「株式会社トーホー」は1年で辞職。本川村役場の公務員になりました。

郷土芸能を復活させる

 公務員になったのが平成8年。役場で一番長く勤めたのが、教育委員会です。高知には国の重要無形民俗文化財である「土佐の神楽」が9つあり、本川村には、その内の1つ「本川神楽」があります。
僕は、実際に教育委員会の担当者でありながら、後継者として「本川神楽」に力を入れてました。
おかげでイギリスに招かれ、20日間程、本川神楽を演舞したこともあります。
一旦廃れていた「本川太鼓」という太鼓グループも「なんとかしたい」という思いで曲を作り、再結成。現在は、本川中学校の生徒が受け継いでくれています。
地元の郷土芸能に力を入れたことで、思い入れが強くなり、この仕事は一生やろうと思っていました。
ですが、平成16年10月に「いの町」に合併。そして本庁に転勤。配属が変わり、介護保険の担当に。
その後も転々とすることになりました…。

一本筋の通ったことを
やり遂げたい

鍋焼きラーメン専門店「あきちゃん」

結局、自分が熱を入れた仕事もいずれ別の仕事をすることになる。悪いことではありませんが、僕としては「胸を張ってこの仕事をやってきた」という一本筋の通ったことをやっていきたいという思いが、ふつふつと湧いてきました。
公務員を19年も務めるとある程度年収もついてきた頃で、子供も生まれたばかりでした。
普通なら安定した生活を取ると思うのですが、僕は違いました。公務員を辞職して、ラーメン屋をやりたいと考えたのです。

僕の母と、嫁さんの両親も亡くなっていて、生きていたのが僕の父だけでした。

その父が反対し、ものすごい怒って。半年以上口も聞いてくれず。
嫁さんは、僕の「言い出したら聞かん」という性格を分かってくれていたので、「やるやったら、ちゃんとやるよ」と説得しました。
嫁さんも出産で退職していたので、一緒にやることに。
振り返ってみれば、「ようやったな、無謀やったな」と今でも思います(笑)