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伊尾木洞(いおきどう)|安芸市は海に沈んでいた!?地球の気まぐれで出来た不思議な洞窟

伊尾木洞|安芸市

伊尾木洞|安芸市

皆さん、こんにちは!高知県の観光大使を勝手にやっています…”勝手に観光大使”の花枝です。

今回は高知市から車で約1時間ほど行ったところにある、安芸市の「伊尾木洞」(いおきどう)に来てみました!

最近になって気づかれた伊尾木洞の魅力

高知県安芸市にある伊尾木洞。実はここは最近やっと観光整備された新しい観光名所です。

…というのも、この伊尾木洞はあまりにも安芸市民の生活に根付きすぎて、その凄さが解明されていなかったからなのです!伊尾木洞…洞というからには洞窟なのですが、洞窟の長さはたったの50メートルほど。そんな短い洞窟に一体どんな凄さや魅力が隠れているのでしょうか?

ここだけでしか見られない伊尾木洞の魅力

海に面した風光明媚な安芸市…ですが、実はここ安芸市はかつて海の底に沈んでいました。

この伊尾木洞は今から約310~230万年前に堆積した、やわらかい砂岩と石灰泥岩が重なり合ってできた地層です。その地層が長年の波の浸食によって年全何万年もかけて創られていった天然の洞窟、それが伊尾木洞なのです。

伊尾木洞|洞窟内

波の浸食によってできた伊尾木洞。

このように波の浸食によって作られた洞窟のことを「海食洞」(かいしょくどう)と呼んでいます。

同じような海食洞は、室戸にもあります。空海が悟りを開いたとされる「御厨人窟」(みくろど)。ここも伊尾木洞と同じく、波の浸食によって削り取られて出来た海食洞なのです。

ですが、御厨人窟でもその様子が見られるように、海食洞のほとんどは先がふさがっています。伊尾木洞の最大の魅力、そしてここだけでしか見られない最大の特徴は、”海食洞なのに先が通り抜けている”ことなのです!

伊尾木洞|洞窟内

洞窟を通り抜けるとそこには…?!

地球と地形の気まぐれが作り出した奇跡

地形的にも偶然が重なって出来上がった伊尾木洞。伊尾木洞の面白さはその洞窟の中に入るとすぐに見つけることができます。

この伊尾木洞が突き抜けた原因は、伊尾木洞の中を流れる川。この川の流れも手伝い、伊尾木洞は貫通した全国的にも珍しい海食洞となっています。

伊尾木洞|安芸市

子供達には格好の遊び場!

洞窟の入り口はまるでRPGのダンジョンのよう。近所の小学生にとっては格好の遊び場だったと話すのは地元の観光ボランティアガイドさんです。

伊尾木洞|安芸市

洞窟の中はひんやりしていますが、抜けると湿度が夏場は少し汗ばみます。

長さは50メートルほどですが、中にはコウモリが飛び交い、少しですが鐘乳石も見ることができます。足元を流れる川の水は、降水量によってかなり変化があり、雨が降った翌日などは足を取られやすいので長靴を履いてきた方が散策がしやすいでしょう。

伊尾木洞|洞窟内

太古のシダの群生が息づく緑のトンネル

伊尾木洞|安芸市

洞窟を抜けるとそこに広がるのはシダの群生です。所狭しと生え並ぶシダは、全国的にも珍しく「伊尾木洞シダ群落」として国の天然記念物にも指定されています。

国の天然記念物に指定されるのもうなずけるほど…突然太古の世界にタイムスリップしたかのような錯覚に陥るほどの見事な群生です。

伊尾木洞|安芸市

ここ伊尾木洞に生息するのは7種類のシダ。ノコギリの刃のような形をしたノコギリシダ、鳳凰の尻尾のような形をしていることから名付けられたホウビシダなど、様々な種類が生息しています。(鳳凰の尻尾と書いて鳳尾(ホウビ)。なかなか雅な名前です。)

伊尾木洞|安芸市

安芸市観光ガイドの別役さんによると、7種類のシダの覚え方にはコツがあるのだそう。「ホノコハコハクナイ(火の粉は怖くない)」というキーワードの頭文字をシダの頭文字に合わせるそうです。

  • ホ…ホウビシダ・ホウライシダ
  • ノ…ノコギリシダ
  • コ…コモチシダ
  • ハ…ハゴロモシダ
  • ク…クリハラン
  • ナイ…なし

あと、これに「シロヤマゼンマイ」を追加して覚えるのだそうです。どうですか?覚えられそうですか?

伊尾木洞|安芸市

ここはかつて海の底であった証拠が残る

伊尾木洞|安芸市

水の中ではカエルやゴリなどの生き物の姿を見ることも…

この伊尾木洞がかつて海の底にあったという証拠も、この洞窟内や川の流れのなかで見つけることができます。

それは、伊尾木洞のなかにかず多く残されている貝の化石から見ることができます。少々わかりにくいところにありますが、頑張って見つけてください!

伊尾木洞|安芸市

白い輪郭は貝の化石。頑張って見つけてください!

川の流れを遡ると見えてくる無名の滝

伊尾木洞|安芸市

さらに川の流れを遡ると、滝を見つけることができます。この滝には名前は付いておらず、「滝」とだけ呼ばれていますが、3段になった滝は美しい写真が撮れること間違いなし!

伊尾木洞|安芸市

上から見た無名の滝

この滝の全貌は、山道を少し登ったところから確認することができます。ちなみに安芸市観光協会が経路を示す看板をところどころに設置してくれています。山道は急な勾配がありますが、散歩をするにはもってこいのコースです。

伊尾木洞|安芸市

観光案内板の通りめば帰ってこられます

伊尾木公民館の裏には寅さん地蔵

道案内の看板通りに進むと、伊尾木公民館の裏に出てきます。

ここには映画「男はつらいよ」でお馴染みの寅さん…を模したお地蔵さまが鎮座しています。

寅さん地蔵|安芸市

「なぜこんなところに、寅さんが…?」

と思われるかもしれませんが、実は「男はつらいよ」全シリーズは48作。その49作目は背作段階途中で寅さん役の渥美清さんが逝去されたことで、幻の作品となりました。…そう、その49作目の舞台となった場所…それこそがこの安芸市だったのです。タイトルも「男はつらいよ~寅次郎花へんろ~」と決まっており、寅さん地蔵の横には渥美清さんが残した一句も読むことができます。

寅さん地蔵|安芸市

アクセス方法・車で来た場合

伊尾木公民館に駐車スペースがあります。伊尾木洞の滝を鑑賞した後、道案内看板通りに帰ってくるとこの公民館まで帰りつくことができます。伊尾木公民館には無料の長靴の貸し出しもあります。

※伊尾木公民館が満車の場合、道向かいのエーマックス駐車場を使用することも可能です。

 

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