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食を通して地域を元気に【土佐山田ショッピングセンター / 石川 靖】

土佐山田ショッピングセンター

地場産品の魅力に気づく。

ディスカウントのときは、とにかく安いものを仕入れて、安く売っていたんです。それでは売上が上がらない。当時牛乳が1リットル 168円で売っていました。そこへ“ひまわり牛乳”という地元の牛乳を売ることになるんです。きっかけは、地域の酪農家に「ひまわり牛乳売りやせんろうが。あれは俺らが作った乳ぞ!なんで売らんがな。」と言われたわけです(笑)

自分も子供のとき“ひまわり牛乳”で育ったし、そう言われたらと。168円の牛乳の横で、208円の“ひまわり牛乳”をしぶしぶ陳列することにしました。
最初、売れるわけがないと思っていたんです。ですが、思いとは裏腹にすごく売れて。みるみる売れて1,2年後にはウチで1番売れる牛乳になっていました。168円より高い牛乳が売れたという事実。不思議でならんがです。

「地元の商品は、何か価値があるんやな」というのはそのとき初めて感づきました。他には、香北町の生産者から「私たちの野菜を売らしてや」という話から、地産地消の向上を目的とした「山田のかかし市」というコーナーも始めて。小さな売り場でしたが人気の売り場になりました。

「山田のかかし市」が「ひまわり牛乳」のことと親和性があったんです。地域のモノは、ディスカウントのモノとは違う。お客さんが共感しゆうなというのが分かった。そこから地元の商品を売ろうと転換していきました。

 

土佐山田ショッピングセンター売るのではなく、伝える。

うちの次男坊のアレルギーがひどくて、アレルギー除去食を食べないといけなくなったんです。それを売っているお店は、国立病院や医科大の売店、自然食品屋さんなどでした。その後、食事を整えていくと言う先生のところに行き着いて、家族全体の食事の見直しをかけられたんです。
そのときはディスカウントが調子の良かった頃。女房がうちで全く買い物をしなくて。ジャンクだから(笑)

女房は“コープ自然派”を利用していて、カタログを見るとスーパーとは売り方が違うんですね。スーパーは商品名と値段を煽っていくわけですけれど、コープ自然派さんは「“遺伝子組換え”入っていません」「“食品添加物”、“農薬”、“化学肥料”を使ってません」「アニマルウェルフェアで育てています」とかあまり聞いたことのない言葉を訴えかけていました。こんな世界があるんやなと初めて知りました。

女房に買ってもらうために真似して品揃えするんですけれど、ディスカウント方式で商品と値段をつけて陳列しても売れないんです。誰も知らん商品だから。

キッコーマンの醤油だったら、1リットルで198円「安い!」と思って買ってくれるけれど、かめびし醤油900ミリリットルで900円。特売で780円で売っても「高ッ!」と売れんわけです。高い理由をしっかり説明していないから売れない。全然売れなかったのが、ある日突然売れ始めて。

テレビでかめびし醤油が、テレビ番組に出て、30分くらい特集組んだのを見たお客さんが買い始めるわけです。それで、“売るのではなく伝える”ということの大事さを知って、POPなど伝えていくための表現を少しずつ変えていっています。今では自然派の商品も多数取り扱っています。女房に買ってもらうのが最初のきっかけでしたけれど(笑)

 

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